田舎暮らし

スズメバチトラップの作り方~誘引剤・誘引液 決定版レシピ

スズメバチトラップ 誘引剤 誘引液

楽しい田舎暮らし…その天敵ナンバーワンといえば

スズメバチ

でしょう!

近くに居られるだけでも犬を遊ばせておけませんし、巣を作られてしまったら、その駆除にお金が掛かります…

対策としては、なんと言ってもトラップを作って駆除すること。

そして、そのトラップの性能を左右するのが、なんと言っても

誘引剤(誘引液)の善し悪し

です。

今回は、私が苦労して編み出した究極とも言える誘引剤のレシピを公開したいと思います!

 

決定版レシピのスゴいところ

このレシピのスゴいところは、誘引性能もさることながら

のたりかな夫
のたりかな夫
  誘引剤がカビたり腐ったりしにくい

のです。

一度でもスズメバチトラップを使ったことがある方ならわかると思いますが、仕掛けておくといつの間にかカビが表面を覆って使い物にならなくなったり、腐って誘引できなくなってしまうことがありますよね。

このレシピは、カビたり腐ったりしにくいため、安定して長期間にわたって仕掛けておくことができるのです。

これがどれだけスゴいかと言うことは、使用頻度の高い人ほどわかって頂けると思います。

ぜひ、このレシピを使って安心の田舎ライフを楽しんでください!

 

作り方・レシピ

できあがり量約180ccのレシピになりますので、お使いのトラップの数や大きさに合わせて調整してください。
(後述のフマキラー 激取れ1個分)です。

・日本酒 30ml
・カルピス 完熟巨峰味 70ml
・リンゴ酢 20ml
・酒粕 10g
・水 適量(合計が180ccになるだけ)

1.酒粕を日本酒で溶きます。
作る前に、酒粕を常温に戻しておくと溶きやすいです。

2.容器に①と、残りの材料を全部入れて、よーくかき混ぜるだけ!

3.トラップに小分けにするときは、酒粕が沈みやすいので、混ぜながら入れてください。

 

トラップ本体について

トラップはペットボトルを加工して作ることもできるのですが、いろいろ試行錯誤してもメーカーの専用商品ほど優秀な物はできませんでした。

そこで、最初だけはメーカーの製品を買ってしまうのをオススメします!

最初の1回だけは付属の誘引液を使い、二回目からは自作の誘引液を使うと経済的です。

まぁ、中身のギッシリ詰まったトラップを掃除するのは、いささか…というか、かなりブルーな作業ですが。

メーカー品を買うのは…という方は、トラップの作り方もネットで紹介されているので参考にしてみてください。

名古屋市が公式のホームページで紹介していたりしますので。

http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000011700.html

 

それぞれの役割

レシピに使用した各素材が、どんな役割をしているのか解説いたします。

【日本酒】
いろいろなアルコールで試してみたのですが、日本酒で作る方が誘引力が高いようです。
理由は後述。

【カルピス 完熟巨峰味】
いろいろ試してみましたが、なんと言ってもこれが一番誘引できます。
ファンタグレープでやっている人もいらっしゃいますが、試してみた限りではカルピス完熟巨峰味の方が誘引効果が高いようです。
それと、カルピスに含まれている乳酸菌には他の菌を殺す性質があるので、誘引液の保存性にも役立っていると思われます。

【リンゴ酢】
酢の匂いがスズメバチを誘引するとともに、誘引液のpHを酸性にすることで殺菌性も高まります。
米酢や料理用の酢でも試してみたのですが、リンゴ酢が最も誘引性が高いようです。
果実酢ならなんでもいいのかもしれませんが、一番安い果実酢がリンゴ酢なので、これで良いかと思います。

【酒粕(非加熱)】
このレシピの最大の特徴ともいえるものです。
加熱していない、清酒酵母が生きたままになっているものを使います。
なぜ必要なのかと言いますと、初期段階から発酵を促すことができるということと、清酒酵母は「キラー性能」といって他の菌を殺す性能が非常に高いので、誘引液がカビたり腐ったりするのを防ぐことができるのです。
酒粕の形状(板粕など)は問いませんが、とにかく加熱していない、酵母の生きている物を用意してください。

 

誘引トラップの原理

なぜ、スズメバチは誘引液に引き寄せられるのかと、このレシピに至った理由をご案内いたします。

<誘引成分>

誘引液は、作ったそのままでは誘引性が低いんですね。
これが発酵することで発生する匂いや成分が、スズメバチを引きつけるのです。

特に、スズメバチは発酵の際に発生する「乳酸エチル」という成分に反応するため、これが豊富に発生する発酵が望ましい訳です。

「乳酸エチル」が、どんなアルコールに含まれるかというと、このレシピにもある日本酒に多く含まれています。
そのため、私の決定版レシピでは日本酒を使っています。
※細かいことを言うと、黄麹で作った芋焼酎に最も含まれているのですが、そんなものを買うのも難しいし高いかと…

ちなみに、乳酸エチルが含まれている日本酒を使うことで、発酵していない初期状態の誘引液でも、ある程度の誘引性能が期待できます。

 

<誘引剤の発酵について>

普通の誘引剤は、私のレシピのように清酒酵母を添加していないので、発酵するのに自然界に存在する酵母(自然酵母)が定着するのを待たなければなりません。

ただ、自然酵母は発酵力の弱い物なども多く、安全に発酵させるのは難しいんですね。

いちど発酵してしまえば、酵母がある程度の殺菌をしてくれるので腐ったりカビたりするのを防いでくれます。
しかし、それまでに他の菌が居着いて腐ってしまうこともあって、そうなると誘引液として使えなくなってしまいます。

そこで、私のレシピでは発酵力が強く、またキラー性能(他の菌を殺す性能)が高い清酒酵母を添加することで、安全に発酵を促すことができるようになっています。

また、先述の「乳酸エチル」も、日本酒が醸造される際に発生するので、そう言う意味でも清酒酵母は非常に適しているのです。

 

<なぜ腐りにくいのか>

・リンゴ酢とカルピスで溶液が弱酸性になっている
・カルピスの乳酸菌が他の菌の繁殖を抑える。
・発酵力、キラー性能の高い清酒酵母を添加して安全に発酵できる。しかも清酒酵母は乳酸に強いため、乳酸菌に阻害されることも無い。

という原理で、腐りにくくなっていると考えられます。

このレシピになってから、誘引剤が腐ってしまったりカビてしまうことは非常に少なくなりました。

ぜひ、あなたのお宅でもお試しください!

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