渓流ベイトフィネスを始めるにあたって、最初に購入したリールが、この「アブガルシア Revo ALC-BF7」でした。
いま考えてみると、最初の一台がALC-BF7で本当に良かったなと思っています。
今回はその理由をご紹介したいと思います。
※あくまで「渓流ベイトフィネス」での使用感です。
※※初心者に毛が生えた程度のユーザーですので、初心者目線として温かい目で読んでやってください
【ALC-BF7の概要】
皆さんご存じ、海外メーカーではダントツの知名度を誇るアブガルシア。
その中でALC-BF7はベイトフィネスリールとして中堅クラスにあたります。
スペックは
自重 | 141g |
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ギア比 | 7.1:1 |
最大ライン巻取量 | 71cm |
最大ドラグ | 7kg |
ラインキャパシティ | 8lb 50m 10lb 40m |
ベアリング数 | 7/1 |
定価 | 36,000円 |
という感じ。
アブガルシアの中でランク分けをするとすると
上位モデル | REVO LTX-BF8 |
---|---|
中堅モデル | ALC-BF7、REVO ULTRACAST BF8 |
エントリーモデル | ROXANI BF8 |
という感じでしょうか。
ちなみに一般的な売価は、上から3万円台・2万円台・1万円前半
といったところ。(2020年11月現在)
ALC-BF7は時々Amazonで値下がりすることがあって、そのときは15000円ぐらいで買えちゃったりするときもあります。
検討中の方は価格をウォッチしているといいと思います。(転売して儲かるレベル!)
いずれにせよ、日本メーカーはこの価格帯でベイトフィネス専用機って出てないので、安くベイトフィネスを始めようと思ったら他に選択肢が無いレベルですね。
【ALC-BF7の○と×】
実際に使ってみた、ALC-BF7の良いところ悪いところをお話ししたいと思います。
<いいところ>
・安い
・1g台でもキャスト可能
・入力におおらか
<悪いところ>
・外見がオモチャっぽい
・駆動部に遊びが多い
・ライン巻き取りの偏りが起きやすい
といったところでしょうか。
○安いところ
いいところは安いっていうのが第一ですかね。
先ほどご紹介したとおり、国内メーカーのベイトフィネス専用機で、この価格帯って無いので、かなりのアドバンテージです。
○1g台でもキャスト可能
キャスト性能も申し分なくて、1g台のルアーからキャスト可能です。
ただ、精度高くキャストできるかっていうと、ちょっと難しいですかね。
1gのルアーでも10mぐらいは飛ばせるんでエリアフィッシングでも十分に使えますが、正確なキャストが要求されるネイティブで使えるかっていうと、かなり疑問が残ります。
まぁネイティブで1gのルアーって使わないと思うんで、意味が無いっちゃ意味が無いかもしれませんが…
もし使う場面が多い釣り場というのであれば、悪いことは言いませんので素直にスピニング使いましょうw
1gを飛ばす設定は解説動画がありますんで、こちらを参照するといいですよ!
○入力におおらか
そして、個人的にはこのリールの一番の特徴だと思っているのが「入力におおらか」っていうことですかね。
国内のメジャーメーカーのリールって、正しい入力(キャスト)をしないと、簡単にバックラッシュしちゃうんです。
この後にダイワの18アルファス エア ストリームカスタムに乗り換えたんですが、乗り換えた最初はバックラッシュの嵐だったんです。
ロッドとリールが合ってないのかと思ってロッドを買い換えてみたり、ラインをPEからナイロンにしてみたりと試行錯誤したんですが、結局のところ道具の問題じゃなくて
という事にようやく気がつきました。
ヘタなキャストをALC-BF7が適当に捌いて飛ばしていてくれたんですね。
ALC-BF7を使っていたときは、同じような感じで投げても、飛ばせるときと全然飛ばないときがあったんですよ。
どっちもバックラッシュはしてないので何が原因かわからなかったんですが、リールを乗り換えてみてわかりました。
ところが、キャストミスをしてもALC-BF7が大陸的おおらかさで
という感じで飛ばしてくれてたんだなぁ、と。
まぁ、実際にはそんなAI的な修正なんて無いんで、マグネットブレーキの設定がそういう感じになってたんだと思うんですケドw
ただ、この入力におおらかだっていうのも善し悪しだとは思うんですよ。
ヘタなのがわからないままに「なんか飛ばないときがあるな~」って思ってるのがいいのか、ちゃんとキャストできるようになったほうがいいのか…
キャストが上手くなるに超したことはないと思うんですけど、習熟に時間も手間もかかるぐらいなら、安定しなくても飛ばせた方がいいんじゃないかなぁと思ったり。
このあたりは好みの問題ですかね。
とにかく、初心者でも投げやすいリールだっていうのは間違いないトコロですよ。
もちろん、既に上手い人が投げたら、18アルファスエア ストリームカスタムよりも確実に飛距離は出ます!
×見た目がオモチャっぽい
そして悪いところの一番は
見た目がオモチャっぽい
って事ですかね。
まぁ、性能のことじゃないんで重箱の隅をつつく感じですが、所有欲で言うと一番重要なトコロですねw
ボディはC6カーボンと言ってマグネシウム相当の強度がある樹脂らしいんですが、なにせ要所要所のエッジが立ってなくて、ちょっとモコっとしたフォルムなんですよ。
もちろん、エッジが立ってたら傷になりやすいんでしょうけど、どうしても全体的にオモチャっぽく見えちゃうんですよね。
軽さとのバーターというのはわかるんですけど(わずか141g!)、所有欲を満たしてくれるかと言うと微妙なトコロだなぁ、と。
それと、アクセントのゴールドが多用されすぎているのもイマイチな点ですね。ハデ過ぎて余計にオモチャ感が溢れちゃってる…
×駆動部に遊びが多い
あと、×なところの一つに、駆動部分の遊びが多くて巻き心地がイマイチってのがあります。
個体差もあるかもしれないんですが、ハンドルを巻いていると、ちょっとカタカタするんですよ。これもオモチャ感が強い一つですかね。
ただ、ちょっと何か噛んでしまっても問題なく回せるタフさと捉えることもできるので、これも個人の考え方次第かなぁ。私としては×なところでした。
×ライン巻き取りの偏りが起きやすい
ライン巻き取りの偏りについてですがは、これは渓流ベイト特有の問題っていう感じもします。
そもそも渓流ベイトって30mも飛ばすことは無いので、ラインはそれだけ巻けば十分以上なんですよ。
使わないラインを巻いておくお金ももったいないですしw
メーカー写真を見て頂くとわかると思うんですが、ALC-BF7のスプールは真ん中の方に向かって細くなる、鼓(つづみ)みたいな形をしてるんです。
なので、短いラインしか巻かないで近距離投げを繰り返していると、どんどん真ん中に集まってきちゃうらしい。
別に実害は無いんですけど、これまた見た目がなぁ…というw
イヤなら細いラインを目一杯巻いておけば解消されるらしいんですが、使わないラインを巻いておくのももったいないですしね。このあたりは諦めですw
Youtubeでもこの話をなさっている方がいらっしゃいますね。
まとめ
色々と書いてきましたが、結局のところオススメなのかどうなのか、というと…
値段もこなれてますし、入力が適当でもキャストさせてくれるおおらかさもあり、タイトルの通りに誰でもが頼れるアニキ的リールです。
特に私のような初心者には、これ以上無いぐらいのリールですよ!!
これから渓流ベイトフィネスを始めようとしている方がいらっしゃいましたら、ぜひ購入を検討してみてください!